食べ物と便秘について

 
便秘になった場合、食生活の内容を確認するのはとても大切ですが、かならずしも食生活の改善が便秘の解消に結びつくケースばかりではありません。また、便秘に効くと言われている食品もタイミングや状況によっては逆効果の場合もありますので注意が必要です。

食事の内容が関係する便秘とそうでない場合がある
食事の内容で便秘が改善するケースの例としては以下のような場合があります。

・片寄った食事内容が続いた事による便秘
・ダイエットなどで絶食に近い状態の食事量
・腸内の細菌バランスが悪い
・体が脱水状態になっている

これらは腸の内容物の状態が腸のぜん動運動などに影響を与えているため、適切な栄養バランスの食事になるよう、食生活を見直す必要があります。

ですが、ストレスなどが原因で自律神経の働きに乱れが生じている場合は精神的な問題で与えられているダメージが便秘という形で現れているので食べ物での改善はあまり期待できません。仕事のプレッシャーなどで便が出なくなってしまった場合は医師の診察を受けて適切な緩下剤を処方してもらう事をおすすめします。

便秘のタイプ毎に違う、便秘に良い食品

食べ物で改善する便秘のタイプ毎に有効な食品が違って来ます。便の状態でおすすめの食品は以下のようになります。

便秘・体の状態原因として考えられる理由おすすめの食品
便が固い
食欲旺盛でよく食べる
油っこい物が好き
お酒をよく飲む
体が熱気を持ちやすく、水分不足から便が固くなりやすい。バナナ、きゅうりなどのカリウムを含んで体を冷ます効果があるとされる食品。
ヨーグルト
水分をしっかり取る。
※カフェイン・アルコールも避ける
お腹が張っている
ガスがたまっている
運動不足やストレスから腸のぜん動が弱っている。大根、かぶなど水分の多い根菜
オリーブ油などで油分を補う
蕎麦やらっきょうなどリラックス効果があるとされる食品
下痢と便秘を繰り返す
冷え性
消化不良気味
冷えから腸の働きが鈍っている。生姜や山椒、シナモンなど、体を温める効果があるスパイス
クルミや松の実などナッツで油分を補う
コロコロしたウサギの糞のような便
貧血気味
年齢が高い
加齢や貧血で体力が不足しているために腸の動きが悪いごま、はちみつ、ヨーグルト、プルーンなど便秘に効果があって栄養価が高いとされる物。