腸内環境が悪いと起こりやすい生活習慣病
・高脂血症/血中のコレステロール値が高い状態
・動脈硬化/血管の内側にコレステロールがへばりついてしまった状態
・糖尿病/インスリンの分泌の低下によって血糖値が下がりにくい状態

また、悪玉菌が増える事でガスがたまってお腹が苦しく感じたり、便の詰まりすぎで内臓が圧迫されて腹痛や吐き気を感じるケースもあります。
 

便秘の種類とそれぞれの原因

便秘は発症の理由によって幾つかの種類があります。まず大別すると生活習慣など、環境要因が主な原因となる「機能性便秘」と腸や胃などの病気が原因で起きる「器質性便秘」です。生活習慣の見直しやセルフケアで改善が図れる機能性便秘に対し、器質性便秘は医師の治療が必要となります。

機能性便秘

弛緩性(しかんせい)便秘
筋力不足などから腸の全体の動きが鈍って便が出にくくなるタイプの便秘です。座りっぱなしで体を動かす機会が少ない場合に起きやすい便秘です。食物繊維などによる刺激の他、運動が必要となってくるタイプです。

けいれん性便秘
弛緩性とは逆に腸の動きが激しすぎてけいれんを起こし、便を上手く送り出せない状態です。自律神経の乱れなどから起き、原因はストレスが深く関わっています。便秘と下痢を繰り返すタイプはこちらです。便秘の改善のため食物繊維などを摂ると腹痛を起こしてしまうこともあります。

直腸性便秘
排便を我慢したりしているうちに反射が鈍くなって排便のリズムがつかめなくなったタイプの便秘です。朝、慌ただしくてトイレの時間が取れない、環境的に好きなタイミングにトイレに行けない人がなりやすい便秘です。便秘の改善と共に便意を感じられるようにトイレに行くタイミングの習慣づけなどが必要となるタイプです。

この他、腸の動きは正常でも食事の量が少なすぎて便が出にくい「排便回数減少型(大腸通過正常型)」などもあります。

器質性便秘

器質性便秘は腸などに異常が起きている場合に起こる症状の一つでもあります。異常かどうかの目安として、以下の症状がある場合はすぐに受診する事をおすすめします。

すぐ医師を受診した方がよいのは、1.最近急に便秘になってきた。2.変形した便が出るようになった。3.便に血がまじるようになった。ときです。

引用:一般のみなさまへ | 日本消化器病学会公式サイト

この他、不調を感じた場合は「たかが便秘」と油断したり「恥ずかしい」と思ったりせず早めに受診しましょう。