落下腸とねじれ腸のためのマッサージ

「落下腸」も「ねじれ腸」も最近マスコミで取り上げられて有名になった言葉ですが医療用語ではありません。どちらも腸の状態を指す言葉です。

日本人の腸の形は100人100様で分類がないのも納得できる状況でした。日本人と違って欧米人の腸管形態は教科書的腸管形態がほとんどでした。腸管形態には明らかな人種差があります。

引用:久里浜医療センター|「ねじれ腸」について

日本人の腸は長いために収まっている形を分類するのが難しい程色々な形を取っているのです。しかも骨盤側に「落下」したり「ねじれ」たりしている事も珍しくありません。その状態では便がスムーズに移動しにくいので腸の途中で滞留してしまい、便秘となりがちなのです。落ち込み、ねじれ、このどちらが原因の便秘についてもマッサージが有効です。落ち込んだ腸を元の位置に戻すのは難しいのですが、マッサージで便を移動させて改善をはかる事ができます。

本来であれば便の流れはこの図のように右から上に上がって左から下に向かって下りていく、というのをイメージして便を送り出すようにマッサージします。くれぐれも、左右を間違えないようにしましょう。

ねじれ腸のためのマッサージその1
ねじれ腸に対するマッサージは「腸をゆらす」事をイメージして行います。こちらの運動では、お腹を軽く叩いて腸を揺らすマッサージの後、立ち上がって体を左右に揺らします。
1.仰向けに寝転んでひざを立てます。
2.両手で指を立ててトントンとお腹を叩いて腸をゆらします。
3.叩く位置は下行結腸(お腹の左側)からS字結腸(左下側)に向かって移動し、それぞれ1分ずつ程度。
4.立って両手を広げ、左右に体を1分ほどゆらします。
●寝る前と朝、朝食前に行う

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ねじれ腸のためのマッサージその2
こちらのマッサージは、入念にさすって便を押し出す方法です。
1.手をぐるぐる動かし腸全体を刺激します。
2.右下から右上、右→左、左下へと順にお腹を揺らして行きます。
3.両手を重ねて、お腹の上から下と少し圧をかけて押し出します。
その1のマッサージとはお腹への力の加え方が異なりますのでやってみて気持ちが良い方を試して下さい。

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