1.上手に使いたい便秘のお薬
便秘の薬は色々と市販されてもいます。基本的な分類をまとめた表が以下になります。
色々ある便秘の薬の種類
分類 | 特長 | 効き方 | 商品名の例 |
浸透圧性下剤 (機械的下剤) | 痛みがなく、癖になりにくい。 | 腸管に水分を集める事で便がやわらかくなり排便しやすくなる。 | スラーリア便秘内服液 ミルマグ液 |
膨脹性下剤 (機械的下剤) | 自然な排便に近い効果が得られるが他の薬に比べて効果が出るまでに時間がかかりやすい。 | 便に水分を吸収させる事でカサを増やして腸に刺激を与えてぜん動を起こしやすくする。 | サトラックス ウィズワン |
刺激性下剤 | 効き目は強いが飲み続けると薬の刺激なしでは便意が起きにくくなる。 緊張、痙攣性便秘に使うと痛みなどが起きるので禁忌。 | 腸の中で細菌により活性化されてできた物質が腸を刺激する事でぜん動を起こす。 | コーラック タケダ漢方便秘薬 スルーラック |
浣腸 | 肛門近くで便が固まった時に使用する。 | グリセリンによって腸を直接刺激する。 | イチジク浣腸 |
参照:熊本大学薬学部臨床薬理学分野ホームページ|主な下剤の種類と特徴, 2017/11/24
機械的下剤の中にも成分によって効き方が異なる物がいくつかありますが、いずれも効果が穏やかで、依存性が少ないとされています。刺激性下剤は便秘の種類によっては禁忌となる場合がありますので注意が必要です。