便秘とツボの関係について

そもそもツボとは?

生理反応、病理変化が体表に現れる特定の場所です。

引用:ツボが効く仕組み

東洋医学で用いられる場合、正しくは経穴(けいけつ)と呼ばれている物です。東洋医学では体の中に経絡(けいらく)というエネルギーが通る道があると考えています。その中で気(エネルギー)がたまるとされるポイントがあり、そこを「経穴」と呼んでいます。経穴の状態をチェックする事で体調を測ったり、そこを整えたりする事で不調を改善する、という考え方をしています。

どのように効くのか
ツボ(経穴)による不調の改善については、エネルギーがたまるポイントである経穴を刺激する事で気の通りをよくする、または滞ってしまっている部分を刺激する事で通すなどという考え方で行われています。経穴は東洋医学の中でも重要な要素です。これは西洋医学のように「科学的にどういう仕組みで効くのか」という立証を元にして発展したのではなく、経験医学などと呼ばれる、長年の経験と知識の積み重ねによる方法で「この不調にはここを見る」「こういう症状にはこの経絡を刺激する」という系統だった考え方が確立されています。これは体に対するアプローチの違いで、西洋医学は不調を体の部分毎に診察しますが、東洋医学は体全体の様子から不調の原因に対処して行きます。そのため、一見不調がある部分とは全く関係ないような所に関連するとされるツボがあったりします。

便秘の原因は内臓のトラブルの他、精神的な問題など理由は様々ですがそれぞれの原因に対応するツボがあります。厚生労働省の進める統合医療への取り組みの中では西洋医学ではカバーできない、本格的治療が必要な前段階などの部分を補うとして東洋医学も取り入れる方針が進められています。生活の中で気軽に行える対処法の一つとしてツボ押しを取り入れてみましょう。

統合医療に関する参照:厚生労働省公式サイト